僕の超多忙な状況もやっと一段落しました。
僕自身、もう心身共に疲労のピークに達してしまっていたようです。
「ユミに逢いたい!」という気持ちもこの時点でピークでした。
2週間ぶりにお店へ逢いに行きました。
とにかく今はもうユミの顔が見たいという気持ちが先行していました。
もちろん、ユミの今の気持ちを考えてそっちを最優先させました。
この日、ユミは恐らく精神状態がかなり悪かった筈です。
確かその2日前くらいに当日欠勤をしてしまっていたようですから。
そんな状態でも、僕に対して最高の笑顔を見せてくれるのです。
思わず僕は「いいよ、もっと楽な気持ちでいたら」と言いました。
少しずつだけど、ユミの気持ちも緩んでいったように思います。
僕は丁寧に超多忙状況についてのお話しをしてあげました。
ユミは一生懸命に聞いてくれて、そのおかげで僕自身もかなり楽になりました。
もちろん、ユミからの話しも僕はちゃんと聞いてあげました。
そんな会話を通じて、少しずつお互いに心が癒されていきます。
僕はこの日、どうしてもユミに贈りたい言葉がありました。
胸が張り裂けそうなくらいの緊張感を持ったのは本当に久し振りのことです。
その緊張感の中、僕は意を決してユミに言いました。
「心から愛しています」
これまでも「好きだ」という表現は何度となく使ってきました。
でも「愛している」という表現は初めてのことです。
ユミはものすごく照れ臭そうな顔をしていました。
そして「ありがとう」と言って僕に抱きついてきました。
僕は深い愛情を込めて強く抱き締めました。
この言葉の重み、僕自身よく理解しています。
もしかしたら言うべきではない言葉だったのかも知れません。
ただそれは、僕の心の素直な表現だったという面もあります。
この日も一緒に帰りました。
ユミは前回同様にクタクタで、電車では居眠りをしていました。
そんな姿が、僕の愛情を更に深くしていきます。
僕は今のこの数日が、最高に忙しくかつ精神的負担の大きい時期です。
そのことについて、事前に詳しくユミに伝えていました。
だから、ユミからはほとんどメールを送ってきませんでした。
でも、ここへ来てほんの少しだけ僕の状態が一段落しました。
そのことを知っていたユミは、このタイミングでやっとメールを送ってきました。
「負担にならないよう、メールを控えてました。」
「でも死にそうです、心身のバランスが滅茶苦茶です。」
ユミは本当に限界まで辛抱していたようです。
そんな気遣いまでしてしまうユミへの愛おしさは、益々強まるばかりです。
あまり気遣いしないよう、そしてもう少し辛抱して欲しいと伝えました。
身動きの取れない僕には、これ以上の返事が書けなかったのです。
ただ、お互いに心の中で強く抱き合っていることを伝え合いました。
それは僕自身の本当の想いです。
僕はいつも心の中でユミを強く強く抱き締めているのです。
その想い、きっと伝わっているだろうと思っています。
でも、やっぱり今は気持ち以上に実際に逢うことの方が大切なようです。
3日後には逢いに行くと伝えるのが精一杯でした。
この時期、僕自身のことで多忙を極めている状態です。
ユミに逢いたい願望は強いけど、それが許されないような厳しい状態なのです。
今はもう、ユミに逢いたくて逢いたくて仕方がありません。
ただ、メールでもその想いはあまり強く伝えないようにしています。
ユミの気持ちを混乱させてはいけないという配慮です。
それでも、ユミがこんな気持ちを届けてくれます。
「早くユーちゃんに逢いたいよ。」
この一言は、嬉しさと同時に胸を締め付けられるものでもあります。
それは決して嫌な感覚ではなく、幸せを少なからず実感できる感覚ですけどね。
その気持ちを叶えてあげられないもどかしさはどうしても感じます。
それとは別に、ユミは「何のために仕事をするのか?」という課題を持っています。
ユミにとっては、答えのない永遠の課題であるかのようなところがあります。
それは、風俗の世界に身を投じているからということではありません。
もっと広義で考えていることです。
どんなことも真直ぐに考えるというユミの姿勢が、僕はとても好きです。
ただ、それが神経性疾患になる原因である可能性は否めません。
僕からは、誠意をもって対応してあげることくらいしかできません。
風俗の仕事をしていて、誇りを持つことはとても難しいことです。
その葛藤にも苛まれている、そんな気がしてなりません。
ユミは昨日の状態があるにも関わらず、今日は出勤していました。
僕はユミが心配だったこともあり、ラストの時間に予約を入れました。
ユミの顔を見たら、僕自身も少しは気持ちが楽になるだろうという気持ちで。
ユミは、僕の想像していた以上に元気に振舞っていました。
お店では、ユミと僕の関係はあくまで風俗嬢とそのお客。
仕事として、ユミは最大限の努力をして笑顔を振りまいていたんだと思います。
でも、僕の前では本当の顔を見せてくれるようになりました。
営業スマイルではなく、本当の気持ちを表情で見せてくれていると思うのです。
ただ、ユミは持ち前の頑張りで僕には最大級の笑顔でいてくれました。
そんな姿を見て、僕の心は少なからず揺り動かされるものがありました。
ユミは本当に一生懸命になって生きています。
自分自身のため、あえてこの世界に身を投じて頑張っています。
その姿は、僕に対しても大きな勇気を与えてくれているのです。
ラストだったので、帰りは一緒に帰りました。
ユミの体調を気遣い、同じ電車に乗って帰るだけのことなんですけどね。
一緒に乗っている間、ユミはほとんどずっと眠っていました。
時折、僕の肩に頭を乗せて、静かに眠っていました。
その寝顔を見ていると、僕自身の胸を少し締め付ける感覚を覚えました。
僕が今できることは、優しくそっと見守ってあげることだけです。
そして、可能な限り心の支えになってあげたい。
その思いをいっそう強くしました。
ユミとはほとんど毎日のようにメールのやり取りをしています。
ユミが仕事のときは、終わる頃合を見計らって「お疲れさま!」と送ります。
とはいえ、特別用事がなければ送らないこともありますけどね。
それが、あるとき急に返事がまったくなくなる時期がありました。
僕からいらないことを書いて送ったのでは?
そんな不安に駆られて、どうしたらいいのか右往左往してしまいました。
以前に、ユミから時々何もできなることがあると聞いていました。
神経性疾患であるが故の症状なのです。
そういうとき、メールの着信音さえ鬱陶しくなってしまうようです。
僕は不安になって、今の状況を五者択一で回答できるメールを送りました。
とにかく番号だけは返して欲しいという主旨で。。。
そしたらやっと返信がありました。
ユミはそのとき丁度、病院に行っていたようです。
その後、少しだけ精気を感じられる返事があったのでちょっと安心しました。
五者択一の選択肢に、僕はこんなものを入れていました。
「僕と逢いたくない」
これについて、ユミは「これ、今度送ったらビンタね」と手厳しい反応。
この返事で、ユミがいつものとおりに戻りつつあることを実感しました。
僕は、この反応がとても可愛く感じられてしまうのです。
なお、ユミはそれまでの2日間ずっと飲まず食わずで過ごしていたようです。
僕にはそんな状況が想像できません。
でも、ユミにとってはたまにそういうことがあるそうです。
改めて、難しい病気を背負っているんだということを実感しました。
やはり、ユミに対して中途半端な気持ちで向き合ってはいけません。
僕なりにわかっていたつもりだけど、今回のことは僕の心に強く残っています。
でも、ユミに対する僕の想いはむしろ強くなっているようです。
僕の大切な人であることに、何ら変わることはありません。
約束していた、夕方近くからのドライブデートの日です。
この日はとても寒く、でも2人にとって心温まるデートです。
15時頃に、ユミの自宅近くまでお迎えに行きました。
最寄り駅での待ち合わせで、さすがに自宅前ではありませんけどね。
ユミのこの日の笑顔は、お店で見せる笑顔とは違っていました。
やはり、お店では営業スマイルなんだろうなぁって思っていました。
帰省後のことなので、心身の疲労感がまだ残っていることも気になりました。
ドライブとはいえ、あまり遠くへ行くつもりはありませんでした。
ユミを必要以上に疲れさせてはいけない配慮が必要だからです。
翌日、彼女は初出勤の予定が入っていましたからね。
運転中も僕はユミの手をずっと握っていました。
ユミは眠っているのかいないのか、長い時間ずっと目を閉じていました。
目を閉じている横顔も、僕にとっては宝物のように可愛いです。
途中、プラネタリウムがあってそこへ入ることにしました。
地方のほとんどお客さんがいないところでした。
僕は、ユミと一緒に過ごせるのならどんなところでもいいと思っていました。
暗い場所だということはあるけど、下心は一切なかったですね。
プラネタリウムそのものは、微妙に楽しめたような楽しめないような。。。
見ている間もずっと手を繋いでいましたが、それ以上のことはしていません。
ただ一緒に穏やかな時間の流れを過ごすだけで幸せなのですから。
寒空の下、少し歩いてからクルマに戻りましたが外はもう真っ暗。
乗り込んでから、少しの時間だけ車内でユミを抱擁しました。
そして、優しく唇を重ねました。
あくまでもソフトに、いたわる気持ちでそっと優しく。。。
温かく柔らかい感触が、幸せな気持ちを更に助長してくれました。
途中で軽食を摂った後、ユミを自宅近所まで送り届けました。
ホテルに誘ったり、そういうことは一切していません。
僕は帰宅してからユミにお礼のメールを送りました。
ユミは一緒にいる間、あまり話しもしなかったことを気にしていました。
僕に何をしてあげられたのか、そんなことを考えたようです。
僕は「一緒にいるだけで幸せだった」と告げました。
それは本当にそう思ったからです。
僕の方こそ、ユミに何をしてあげられたのか。
そんなことを考えてしまっています。
僕たちは、こんな風にいつもお互いを気遣うような関係のようです。
今日はユミが帰省先から戻ってきます。
別に逢う約束をしている訳じゃないのに、何故か心が弾んでいます。
電車に乗ったユミからメールが届きました。
昼には着きます。
いつも戻りの車内では感慨深くなります。
帰省が終わり、元の生活に戻るときって感慨深くなるものです。
僕自身も独身の頃は、故郷が遠く以前には年末年始の度に帰省していました。
徐々に距離が近付いているんだなぁって思うだけで、僕は微笑んでしまってます。
疲れるだろうから、ゆっくりしてね。
今はユミも車窓を流れる景色を見ながら、徐々に気持ちの切り替えをしている。
その邪魔にならないよう、簡単なことだけ書いたのです。
そして、ユミが駅に到着する頃に僕からメールを送りました。
そろそろ着いた頃かな?
本当はお迎えに行きたい気持ちだったけど・・・。
今夜はゆっくり休養してね!
不思議なことに、こういうとき僕たち2人は似たようなことを考えています。
帰宅したよ。
同じこと思ってる・・・(笑)
迎えに来てもらって抱きつきたかったけど、それは承知してるから。
この些細なやり取りでさえ、ユミに対する愛おしさが増すばかりです。
もう完全に惚れ込んでしまっています。
この後、2日後の夕方に軽いドライブへ行く約束をしました。
最初は軽く誘ったけど、彼女の疲れを考えて僕が一度躊躇したのです。
でも、やっぱり逢いたくなってお願いしてみました。
ユミは快諾してくれたので、僕の心はとても高揚してしまっています。
年が明けました。
ユミは今どうしているんだろう?
そのことばかりが、僕の心の中を占領しています。
年明け最初の、当たり前のようなメールを送りました。
あけましておめでとう!
本年もよろしくね♪
今年1年が僕たち2人にとっていい1年でありますように。
ユミは年明け早々から挨拶回りなどでバタバタしていたようです。
親孝行な分だけ、かなり疲れてしまったようです。
僕にとっては、ストレスを溜めていないかということが気がかりでしたが。
ユミと心が繋がった状態で初めて迎えたお正月。
一緒にいられる訳じゃないけど、例年にない本当に幸せな1日でした。
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